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2月―――
とある真冬日…
ただいま16時50分也。
いつもの様に、放課後の学校で友達と少しおしゃべりしてからの帰りの途中である。
とにかく暖をとりたいという一心で帰路についている。
タイミングがつかめないので、ごり押しで自己紹介させてもらう。
俺の名前「相葉 剣」。
ハンパな成績なハンパは運動神経、ハンパな友人関係を築き、ハンパは人生を過ごす人間だ。
父親にはよく、「その名に恥じぬ功績を残せ」と言われるが、いまいちピンとこない。剣道で全国制覇しろとでも?
友人にも「名前負け」してるよなと言われる始末。
話題が切れると、名前をいじられる。ネタになること自体はそう悪いことじゃない。
しかし、アダ名は「ツルちゃん」
これ、なんとかならない?。
名前以外はありふれた、ごく普通の高校二年生だ。
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