11月のお題。

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*** 夕方5時に待ち合わせしていたあたし達は、近くの飲食店に場所を移した。 「んじゃ、再会を祝してジュースでかんぱーい!」 カキーン あたしの乾杯の音頭と同時にグラスがなった。 あたし達は未成年だから、ジュースで乾杯。 「うまぁ~……」 ジュースを一気のみして太は口を拭った。 「太おじさ~ん」 太を指差し真弓ちゃんはゲラゲラ笑った。 「バイトの後のジュースは格別なんだよ」 勝ち誇ったように太は言う。 「それわかる~」 太の横で太郎は深く頷く。 「わかちあったよ、あの二人」 ぐいぐいと真弓ちゃんはあたしを肘で突いた。 「アハハ!」 堪らなくなってあたしは笑った。 いつ以来だろう。 こうやって四人集まるのは。 四人とも見事にバラバラの高校に行って疎遠になってたからな~。 真弓ちゃんとはちょくちょく会ってたけど。 「あの頃はよく四人でつるんでたよな」 思い出に浸りながら太郎が切り出してきた。 「何をするにも四人一緒でさ」 ジュースを片手に太も話をする。 「なぁ、覚えてるか? 『お化け事件』!」 笑いを堪えながら太郎は話を持ち出した。
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