11月のお題。

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「天才と呼ぶがいい」 からかわれてるのに威張る太。 「呼ぶわけないだろ」 間髪入れず太郎がつっこむ。 「アイター」 わざとらしく頭を押さえる太。 漫才してるのかしら……。 「でもさ聖子ったらお化け信じちゃってさ。 あたしらが主犯なのに気づいてないの」 真弓ちゃんはあたしの頭を撫でる。 いや、あの時はあたしホントにお化けが出るって信じてたのよね。 だってお祓いしてるし、尋常じゃないと思ったのよ。 「天然だよな~」 しみじみと太郎が言う。 いや、太郎に言われたくない。 太郎も十分天然だから。 「それは言わない約束ぅ~」 わざとあたしは頬を膨らます。 「約束してないも~ん」 あたしの頬をツンツンと真弓ちゃんが突く。 「意地悪ぅ~」 あたしはわざとそっぽを向く。 そんな様子を見て真弓ちゃんは笑った。 「太郎なんか『お化け出たら聖ちゃんは俺が守るんだ』なんて張り切ってたんだぜ」 太郎をチラチラ見ながら太は言う。 初耳だよ、そんなの。 「何で言うかな~」 笑ってるけど照れている太郎の顔がなんだか可愛い。
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