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「自分が弱いと認めるのも強くなる道の一歩よ。」
沖田さんはフイッと目線を反らした。
「たぁ―――――っっ!」
スパンッと自称美脚のアタシの足で竹刀を蹴り上げ
沖田さんも手ぶらになった。
「いった―――――――い!!」
靴を履いていなかったから予想以上に足がジンジン痛みだす。
絶対痣になってるわ。
「な、オナゴのくせに足をだすなんて!」
「そのオナゴに隙みせてんじゃないわよ!」
アタシはファイティングポーズをとり構えた。
見せてやるわ!
アタシの日頃のプロレス技の成果を!!
「ちょっとまだやる気ですか!?」
「当たり前じゃない!降参してないでしょ?」
沖田さんは、なんてやつだと言わんばかりの目でアタシを見る。
見てなさい!やってやるんだか‥‥‥‥‥‥‥!?
グラッと周りが揺れた‥‥‥
いやアタシだけが揺れている。
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