アタシその2

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*** ‥‥‥‥眩しい。 しっかりと目を閉じているというのに周りが明るいと感じる程、瞼を通り越し光が瞳に入り込む。 なんとか重たい瞼をユックリあげるとギラギラな太陽と 「――――バラ。」 そう、ここは、バラ園だ。 ハッと一瞬にして意識を取り戻し、飛び上がるかのように、その場に立ち上がる。 見渡す限り、アタシの視界には色とりどりの見慣れたバラがわんさかと密集していた。 あぁ、やっぱりココは、アタシの地元のバラ園だ。 自分の立ち位置を確認すると、自分の体に違和感があることに気がつく。 「‥‥暑っ。」 また、だ。 また、自分自身の体が重く感じると思えば、このクソ暑い季節に似合わない長袖にロングスカート。まさしくこれは アタシの服だ。 だけどこれは夏の服ではない。 なぜアタシこんなものを‥‥‥。 「―――!まゆ!!」 聞き慣れた名前だわ。 でもこの声は 「誠人(マサト)?」
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