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色とりどりのバラが大袈裟なぐらいに、ユサユサと動き、そのなかからひょっこり異質なモノが見えた。
「まゆ!!」
「誠人!!」
キンキラと輝く金の髪の毛がこの暑い時期に似合う。
我が弟
誠人だ。
ポカンと間抜け面を見るとまだまだ若いわね。
少年からちっとも成長してな「あれ!?舞華!?」
ズカズカと近づき、目を見開きっぱなしの男。
いつの間にかアタシの背を越し見下す我が弟。
「なに言ってんのよ。この16年間誰に育てられたのよ。アナタのお姉様、舞華様よ。」
2つ違いの弟は
何やらとんだオトボケになったみたい。
あ、もともとね。
「あ、やっぱ舞華か。」
ポンッと手を打ち納得した様子。
いやいや何がだ。
アタシと誠人の二人の空間にまたひょっこりと頭が飛び入り参加した。
「あれぇ?まゆちゃんいたんだぁ。」
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