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「そうだったら良かったんだけど、違うのよね。」
アタシは目の前の起こった出来事を話てみた。
夢だったんじゃないか。
何度も思ったけど
やっぱり現実らしい。
「新撰組っちゃぁあの時代劇にでてくる集団だろ?まゆは副長の妹だったとはなぁー。
副長っちゃぁ鬼とかスパルタだとかそんなんじゃなかったか?」
「そうなのよね。全く似てない兄妹だわ。
アタシと副長の方が似てるかもね。」
っぽいなぁー!と笑うアタシと誠人。
だけど武人は深刻な表情をしていた。
「現代に伝えられている話が全て正しいとは限らないから
舞華ねぇもしかしたら死んでたかもしんないよぉ。」
ピキンと凍りだす
アタシの周りの空気。
武人によると
新撰組には《女》がいたとは伝えられていない。
ましてや副長の妹なんて。
そもそも妹がいたかもわからないらしい。
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