アタシその2

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アタシは昨日ココからタイムスリップしたのよね。 バラに敷き詰められたこの土地は様々な色のバラが輝いている。 すぐそばのバラの花びらをツンと触り 「なんにもないわね。」 そう なにもない あるのはバラ。 昨日と変わらない風景。 そして 異世界への扉なんてない。 かすかに期待をしながらも まさかね、と現実的に考えてココに来たけれども やっぱり現実。 昨日 あんなことがあったんだから変わったところがあってもおかしくないはずなのに なにもない。 バフッとアタシはいつもの定位置に寝転がり目を閉じた。 このバラ園の中でも一部スペースがある。 それはバラ達に囲まれた一角なので潜り込んでいかないと見つけられない。 そこがアタシだけの秘密基地に思えてお気に入りの場所。 土が悪いわけでもなく ベンチか何か置くつもりだったのかポッカリとあいた空間。 ゆっくりと目を開く 昨日と変わらない景色。
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