11章

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手短ではあるが、3人の顔を見回し今までの自分の生い立ちを話していく。 「僕もいじめにあってたから…友達っていなくてね。 でも、転校してからずっと仲良くしてくれてる君達だから話したいと思って。」 「…お前って変わってるけど、悪いやつじゃないぞ?」 「色々あったんだな。話すの勇気…いっただろ?」 話してる碧の周りを、いつもみたいに取り囲み、少し心配そうな顔をしてる彼等を嬉しそうに見た後碧は、後ろで自分を見守ってる優奈を振り返る。 「…ありがとう。」 (優奈、ありがとう。何回言っても言い足りないくらいだけど。) 「おい、2人だけの世界作るなよ?」 見つめあってる碧達の間を邪魔するように、橋本は笑いながら割り込む。
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