最終章

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「泣くほど嬉しかった? そんなに喜んでもらえると僕も嬉しいよ。」 予想もしてなかったサプライズに、涙が止まらない。 そんな優奈を、隣で抱き締め落ち着くまで頭を撫でる碧。 「…最高のプレゼントをありがとう。 碧くんは欲しい物って何かない?お返ししたいな。」 「優奈がいるから何もいらない。 これお揃いなんだよ?」 そう言うと碧は腕についたブレスレットを見せる。 (長袖だから気付かなかった…。お揃い…か。) お揃いと聞いて嬉しさが倍増する。 好きな人からだと何を貰っても嬉しいだろう。 女の子が喜ぶ、定番のペアリングじゃなく…あえて2人が出会った頃を思い出すような、碧玉のブレスレットをお揃いにしてくれた碧の心遣いで胸が満たされていく。
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