2/13
前へ
/18ページ
次へ
――それはまだ、三人だった頃。 「由輝!帰ろっ。」 放課後になり、香歩と直人は一緒に由輝のクラスを訪れた。 いつもの日常。 変わるはずなかった日常。 三人は幼なじみ。 双子の兄弟と少女は小さい頃からずっと一緒で、高校も当たり前のように同じところに入学した。 双子はまるで正反対だ。 兄の由輝は頭が良くて優しい。 一方、弟の直人は運動神経が良くて少し意地っ張り。 そんな二人と順番に生まれてきたのが香歩だった。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加