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由輝も直人も凄く整った顔をしていた。そんな二人はよくモテた。 彼らに告白してくる者はもちろん少ないはずもなく、よく女子に呼び出しを受けていた。 それなのに、彼らはいつも断ってしまっていた。 理由を聞くと「お前を放っておけないだろ。」と二人でいつも口を揃えて言う。 そんなの良いのに、と思いながらも香歩は嬉しく感じていた。 だから、女子たちの妬みの行き先は当たり前に香歩に向かうが、その度に彼らが助けてくれた。 それがまた嬉しくて、香歩は三人で居る時間が大好きだった。 「お前も。いつまでもそうやって笑ってんなよな。」 二人を見て笑っていた香歩の頭を直人がクシャッと撫でる。 「だって面白かったよな?」 「うん!」 由輝の言葉に香歩が頷くと、直人は歩くスピードを上げた。 今度こそ置いてかれると香歩は焦り、由輝は笑ったまま、また駆け足で彼を追った。
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