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走って着いたのは屋上。
ただ静かに涙を流す私。
屋上の隅に男の子が寝ていた。
そっと近付き、顔を覗きこんだ。
未来「わ、カッコイイ」
第一印象がこれ。
カッコイイ。
グイッ
未来「わ!!」
いきなり男の子に引っ張られた
と思ったら抱き着かれた。
未来「え??何?!」
「スースー」と規則正しい寝息が
聞こえる。
問題はそこじゃない。
抱き着かれているということ。
未来「はなしてぇー!!」
なかなか起きない...
ハァ...仕方ない
このまま私も寝るか。
そう思い
意識を失った私。
未来「ん、んぅー?」
目が覚めたら
目の前には綺麗な顔が
どアップ。
未来「うわ!!」
「あ、ごめん。起きたらあんたを抱きしめてて...謝らずに戻るのはどうかと思って起きるの待ってた。」
未来「あぁ、大丈夫だよ。」
「そっか。....泣いた?」
未来「え?!」
いきなりそう言われて驚いた。
超能力をもっているのか??
「超能力じゃないよ」
未来「何でわかるの?!」
「何となく??」
疑問形で言われても...
「泣いていいよ」
未来「え??」
「泣きに来たんでしょ??」
実は今も涙を我慢していた。
そう言われ涙が溢れ出た。
未来「...なんでわかるのぉ...?ヒック..」
泣きながら言う私に
優しい顔をして頭を撫でてくれた。
「辛そうだから」
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