2/16
132人が本棚に入れています
本棚に追加
/286ページ
「宗次郎、宗次郎」 ザッザッザッ 小さな手に 少し不似合いな 藁箒 一枚また一枚と 舞い落ちる枯葉を 丁寧に掃き 一ヶ所に集める 懸命に庭掃除を した為、 汗で額が濡れる 少し涼しい秋風が 吹き抜けると 心地よく感じた 「宗次郎ここにいたのか」 かくばった頬で 見方に寄れば 恐面ともとれる顔 雄々しい体格の 若者が 掃除の最中の僕に 話しかけてきた
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!