第ニ章

3/21
前へ
/217ページ
次へ
これから僕が向かう職場がどんな職場なのか、それが僕には不安でならなかった。 また毎日怒鳴られるばかりの日々を過ごさなければならないのか、あるいは、怒鳴られる対象にさえされないのか、全てがわからなかった。 ただ、一つだけわかっている事実を言えば、それは、僕が出世コースから完全に外されてしまったということだけだ。 それが、僕や僕の家族にとって幸せなことなのかどうかはわからない。 だけど、それは間違いの無い事実なのであって、僕の前に分厚い壁のように横たわっていた。
/217ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加