第ニ章

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僕の席は、上司のすぐ前の席だった。 僕の机の上には、はち切れんばかりに膨れ上がった大きな茶色い封筒が一つ置かれていた。 それが、引継ぎのための書類であることは、すぐにわかった。 僕は椅子に腰を下ろし、封筒を開けた。 中には大量の書類が無造作に突っ込んであった。 書類は揃っていないし、上下裏表もばらばらだった。 僕はそれらの書類を一つ一つ丁寧に揃えながら目を通していった。
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