第一章

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僕はその企業に、鳴り物入りで入社した。 自慢するわけではないが、僕は決して勉強が苦手でなかった。 むしろ、得意だったと思う。 小学校でも、中学校でも、高校でも、成績は常に学年でトップクラスだった。 特に一生懸命に勉強したという記憶は無い。 高校は県内でトップの進学校だった。 だから、僕は難なく一流大学に進学することができた。 そして、僕は大学もトップクラスの成績で卒業した。 そんな僕が地方の企業に就職したのだから、周囲はとても驚いた。 会社側としても、将来の幹部候補として、僕を丁重に迎え入れてくれた。 僕は本社に勤務することとなり、最も力を注いでいる部門に配属されることとなった。
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