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だからといって、僕自身もその状態に満足していた訳ではない。
自分でも、仕事が出来ていないことは十分に感じていた。
成長することができていない自分に苛立ちを感じていた。
大学を卒業していない職員にすら僕は敵わないということを、僕は痛いくらいに実感していた。
それが悔しくて仕方が無かった。
出来ることならば、誰もが羨む様な、仕事の出来る人間でありたかった。
だけど、僕にはもともとそんな資質は無いのだ。
僕は、僕に出来る範囲で精一杯努力するよりほか無かったのだ。
だけど、勉強と違って、僕がどんなに努力しても、仕事はうまくいかなかった。
勉強ならば要領良くできる自信もあったし、これまでもそうしてきた。
だけど、どうしても仕事は同じようにはいかないのだ。
もはや、何をどのようにすればよいのか、僕にはわからなくなっていた。
僕は次第に自信を無くしていく自分に気がついた。
そして、そのことが更に僕を苦しめた。
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