第十章

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第十章

僕は下半身に違和感を覚えて目を覚ました。 僕は夢精していた。 下着はぐっしょりと濡れていて、雨上がりのアスファルトのような独特の匂いが漂っている。 夢精なんかしたのはいつ以来だろうと僕は考えた。 おそらく、中学一年生か、それくらいの頃に一度だけあっただけだ。 だけど、それがいつだったのかは、どんなに考えても思い出すことはできなかった。
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