別れ

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街にサイレンが なり響いた。 僕はいつも通り お兄ちゃんに手を引っ張られ 急いで家を出た。 あれ?お母さんは? お兄ちゃんに聞くが 返事をしてくれない。 後ろを振り向くと お母さんが家を 出ようとするのが見えた。 しかし、すでに玄関は 火で覆われていた。 お母さんは僕の視線に気付き 微笑みながら、 小さく手を振った。 その瞬間家は崩れて お母さんは 家の下敷きになった。 『かぁさーん!!………』
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