1-1.はじまり

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  昼休みに入った頃、クラスメートの真菜に声をかけられた。 「何?」 「あのさあ、りおってー。本当に寛秋くんがすきなの?」 「は?いきなりどうしたの?」 「だってぇ。寛秋くんがいるのに祐介くんとカラオケ行くんでしょ?」 「…祐介は友達だし。」 「りおはそうかも知れないけどー。」 ……わかってるよ 「寛秋くんはいい思いしてないでしょー」 そんなこと、言われなくてもわかってるよ! 私は何も言わず、真菜から離れた。 そして約束どおり、祐介とカラオケに行った。  
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