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何もない真っ白な空間に少女は佇んでいた。
「ねぇ。私、もう一度会いたかったの」
彼女は自分の髪と同じ、黒色の猫に話しかける。
「ニャー」
猫は小さく首を傾げた・・・ように見えた。
「そしたらね、『悩んでる人を導きなさい』って言われちゃった」
少女は猫を抱いて立ち上がる。
白いワンピースの裾がふわりと広がった。
「導くって何だろう・・・ってずっと考えて、やっとわかったの」
少女は白い空間を歩き出す。
「小さな悩みだって、その人に
は大きな問題だよね」
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