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私は愛機のコックピットに座るとヘルメットを被りながらオペレーターに状況を聞いた。
なんでも、領空に所属不明機が進入し警告する為に出撃した二機の哨戒機を撃墜したらしい。
「まあ、このタイミングだと間違いなく日本軍だろうとは思うけどね」
オペレーターは私の言葉に「私もそうだと思います」と、短く答えると発進用意を告げた。
「フィオ・ベラトリックスいつでも行けるわ」
『扉を開きます、ご健闘を』
操縦悍を握る手に力が入る。
扉が開き、整備兵が退避したのを確認して私は愛機を発進させる。
格納庫から滑走路に出ると、そこには見慣れた乾燥地と青い空が広がっていた。
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