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景色が私の視界を通り過ぎていく。
空気の壁に体をコックピットシートに押さえ付けられられる感覚。
この感覚が私はたまらなく好きだ。
数秒と経たないうちに地面の感覚も消える。
基地から飛び立った私を含めた五機の戦闘機が私を中心に三角形に編隊を組む。
右翼後方には友人のレイカが配置していた。
「敵の正体は不明、警戒は怠るな、敵を射程圏内に捉えたらすぐにミサイルをお見舞いしてやれ」
作戦中に男言葉になってしまうのは私の悪い癖だ、どうにかしたいものだが。
『敵機捕捉、データ送ります』
通信してきたのは部下の男だ、索敵に優れているだけあってやはり目標捕捉は一番早い。
「よし、攻撃開始、遠慮はするなよ」
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