狂気の始まり

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「うう……う」 永だった者の成れの果て、奴らとなった永が起き上がり、唸りながら此方に両手を前に突き出して向かってくる。 麗「ひさ……」 グイッ 志貴「邪魔だ、下がってろ。」 麗を引っ張り、後ろに下げる。ついでに直死の魔眼を発動 麗「そんな……こんなのウソ、ウソよ……」 孝「確かに馬鹿馬鹿しいよ……でも本当なんだ!!」 志貴「永、友達のよしみだ。テメェの骸は晒さねー。 墓は作ってやれねーがまぁ、許せ。」 ドスッ 死の点が視えた右の鎖骨を一突き。 「ううう……」 サァーーッ……… 永の体が崩壊し、砂塵となり、風に吹かれて宙を舞う。 麗「いやぁぁぁぁぁあ!!なんで……なんで!?」 志貴「やらなきゃお前が喰われてた。それに、永だって奴らになって生き長らえるよりは死を望むだろ。」 麗「私は……助けて欲しくなんかなかった!!永のこんな姿なんて見たくなかった!! こんな風にして生き残るぐらいなら永に噛まれて私も奴らになりたかったのに!!」 志貴「永はそれを喜ばないだろうな。」 麗「志貴に何がわかるって言うの?そうだわ、そうだったのね!? 志貴は本当は永を嫌っていたのね!!私と付き合っていたから!!」 原作と違うな、オイ。 志貴「愚か者!!」 麗「な、なによ!?」 志貴「俺はテメェなんざ好きでも何でもネェンだよ、解るかァ? 不愉快だ、そんなに永の後追いたいならテメェも俺が殺してやる。大した手間も掛からんからな。 いや、永の道追うならテメェも〈奴ら〉に噛まれて仲間入りして来いよ。 出来るならなァ!?」 孝「し、志貴!!言い過ぎだぞ!?」 志貴「だから何だ?助けてやったのに文句言われるし永みたいになりたいだのほざくんだ。 言い過ぎでも無いだろ? ま、死にたいだけならそっから身投げでもすればいい。 俺には何の支障も無いからな。」 ぶっちゃけ、麗フラグいらないし。タイプじゃないし騒がしいし勘違い乙だから居ても居なくても同じ。 それにコイツらが俺を信用したり、親友だと思ったりしても俺からしたら原作キャラってだけ。 コイツらとの思い出なんて0、いざという時は簡単に見捨てられる。永を殺したようにね。
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