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孝「鞠川先生、車のキーは?」
鞠川「あ、バックの中に……」
毒島「全員を乗せられる車なのか?」
鞠川「う゛っっ……コペンです……」
志貴「部活遠征用のマイクロバス使えばいいだろ。
ま、無理なら俺を置いてけば?この人数を乗せられる車は少ないからな、俺を切り捨てるだけで乗れるとは思わないがちょっとはマシだろ。」
平野「大丈夫、まだマイクロバスが残ってるから。」
ッチ、ちょっと好みの娘探そうかと思ったのに。無事なら……って、もう殆ど居ないか。
鞠川「バスはいいけど、どこへ?」
孝「家族の無事を確かめます。
近い順にみんなの家を回るとかして、必要なら家族も助けて安全な場所を探して……」
沙耶「見つかる筈よ。警察や自衛隊だって動いてる筈だから地震の時みたいに避難所とかが……」
志貴「全員、テレビ見ろ。
現実は小説よりも奇なり。現実は無慈悲で無情で残酷だって事が解るぜ。」
『……です。各地で頻発するこの暴動に対し政府は緊急対策の検討に――』
孝「暴動ってなんだよ暴動って!!」
『――発砲です!ついに警察が発砲を開始しました!!
状況は解りませんが……きゃああああ!!
いや!なに!?嘘った、助け……
うあっあああ!!!』
ザッ
暫くお待ち下さいというテロップの後、スタジオからの放送が再開された。
『何か問題が起きたようです。
こ、此処からはスタジオよりお送りします。』
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