狂気の始まり

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ドガガガッ 孝、麗、毒島が何の躊躇いも無く頭を潰す。 志貴「ヒュ~♪」 なかなかやるね。思わず口笛を吹いてしまった。 「あ、ありが―」 毒島「大きな声は出すな。噛まれた者は居るか?」 「居ません!!」 麗「大丈夫みたい、本当に。」 孝「僕らは学校から逃げ出す。 一緒に来るか?」 「え、ええ!」 その後正面玄関にたどり着いた。 問題は奴らの数。軽く10は越えてる。 孝「やたらと居やがる……」 沙耶「見えてないから隠れる事なんか無いのに……」 孝「じゃ、高城が証明してくれよ。」 沙耶「!」 毒島「例え高城君の説が正しいとしても、この人数では静かに進む事など出来ん。」 志貴「校舎の中進んでも、襲われたら身動きがとれない。」 麗「玄関を突き抜けるしか無いのね……」 毒島「誰かが………確かめるしかあるまい」 クカカカカカカ!!全員キョロキョロと他の奴見やがって。 まァ確かに自分はやりたかねェだろォな。最も死ぬ危険が高いンだから。 ま、誰かが名乗り出なければ、仮説を立てた沙耶が行く事になるがな。 孝「……志貴、頼めるか?」 志貴「もとよりそのつもりだ。後五秒、沈黙していたら立候補していた所だ。」 やれやれ、と肩をすくめておどける。 毒島「……確かに君は強いが相手の数が――」 志貴「そのような事など知らん。いらぬ煩悶を抱いては黄泉路に迷う。ならばこそ死に際は無知であるべきだろう。  おまえも――――無論、この俺もな」 毒島「……覚悟を決めているのだな。ならば私は何も言わぬ。」 志貴「そこで見てな。」 コツ、コツ、とゆっくり歩いていく。 勿論、七つ夜を構えて。
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