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「はぁ~………」
「ゆ、許してくれるか……!?」
許す訳無いだろクズ。人様の人生奪って許してだァ?
人間、嘗めんなよダメ神!!
「俺さ、めんどくさいから普段は余り怒らねーんだよ。
怒鳴るのもバカ騒ぎすんのもめんどくさいからな?
でも、流石に殺されたとなれば話は別だ……」
ガッ
「ぶふぅっ!?」
神が土下座していたので、頭を踏みつける。コイツみたいなのが神なら、信仰してる敬虔な信者が哀れでならない。
「なぁ、一度……死んでみるか?」
グリグリグリグリグリ
踏みつけた足でそのまま踏みにじる。コレでも気が晴れないのは何故だろう……
「――!!――!??」
神が何か言ってるけど、地面に押し付けてるせいで何を言ってるかが解らない。
ぱたぱた、ぱたぱた
「……………鬱陶しい羽だな、毟るか?折るか?根元から引き抜くか?」
ぴたっ!!
それまで、ぱたぱたと動いていた羽の動きが止まった。心なしか、微かに震えてる気がするがきっと気のせいだ。
気のせいついでに、先ほど神が座っていたソファの後ろで縮こまり、震えてる女性も気のせいだ。
「……厭きた。」
テーブルから、熱々の紅茶が入ったポットを取る。
そして、ドボドボと神の背に注ぐ。勿論、俺の足には掛からないように高さを調節してだ。
「――――――!!!!!!!」
声にならない叫びが、部屋に響いた。
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