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志貴「……あの神、なかなかやりおる。」
カバンの中には、七夜と刻まれた収納式ナイフ、投擲用か、グリップが細く指の間に挟みやすそうで構えるとしっくり来るナイフが20、止血用ガーゼや消毒液に包帯や風邪薬などの医療品が必要最低限入っていた医療パックが入っていた。
志貴「有り難いな。しかも携帯食料としてか?カロリーメイト10箱にウィダーインゼリー五本もある。」
一週間は固いな。
さて、装備しますか……
ナイフ学ランのポケットに忍ばせ、投擲用ナイフは何故かあったナイフホルダーに収めて学ランの内側に装着、いわゆる暗器だな。そして保険だ。
医療パックはウエストポーチのように、腰に付けられるようになっていたのでそれも付ける。
後はカバン内の食料が無くなれば捨てられる。
孝「志貴!!」
戻って来たか。原作通り、永も麗も居るし永はちゃんと喰われたみたいだ。
孝「一体何が起こってるんだ……」
永「志貴、無事だったか……しかし、警察が電話に出ないはずだ。」
麗「なんなのこれ!?一体何が起こってるのよ!!」
志貴「町中……いや、世界中がこんな有り様だろうな。この地区だけだったとしても、鼠算式に増えていくだろーな。」
麗「ねぇ永、孝、志貴!教えてよ!
朝までは……ううん、遂さっきまではいつも通りだったのに――」
バラバラバラバラバラ
志貴「……自衛隊のヘリだな。」
麗「助けてー!!」
志貴「無駄だ。」
麗「何でよ!?」
永「きっと特別な任務でも与えられてる。俺たちを助けてる余裕なんか無い。」
志貴「それに、下の惨状見ても放置してんだ。
淡い期待はするな、脆弱な希望は捨てろ。現実を見ろ。惰弱は捨てろ死ぬ気で生にしがみつけ。
じゃなきゃ、これから先生きて行けないぜ?こんな状況じゃあな。」
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