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「俺、藤堂平助(とうどう へいすけ)だよ!! あとね! 俺とぱっつぁんと仲良くなったら、もれなくもう一人ついてくるよ!!」
「もれなく? もう一人??」
首を傾げる。
「うん! 左之(さの)って言うんだけど、ぱっつぁんに比べたら、頼りないし、馬鹿だし、駄目な奴だけど、良い奴なんだよ!」
散々な言われようだな……と苦笑いを浮かべてしまう。
確か、平助さんも『左之』さんも三馬鹿だったような……?
「あっ! でもね、左之は顔だけは良いんだよ。……でも勿体ないよねぇ。顔は良いのに、あんな中身でさぁ……」
フォローするのかと思いきや、やっぱり落とすのね……
左之さんと仲良くなれたら、優しくしてあげようと心に決めた。
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