2/54
750人が本棚に入れています
本棚に追加
/243ページ
目の前の風景に愕然としてしまう。 確かに自分のマンションのエレベーターに乗ったはずなのに、着いた先は…… 「……どこ?」 簡単に言えば、活気のある商店街。詳しくいえば、道は砂道で、建物は時代劇で見るような木造のもの。歩く人は皆着物を着ている。 「ハハ…幻覚……?」 一度目を瞑り、混乱した頭を左右にブンブンと振る。 「あり得ないよね……」 深呼吸をし、ゆっくりと目を開く。 自分のマンションの廊下である事を祈りながら……
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!