24人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ、とにかくすぐに自首するべきです」
啓大が正論を言う。何処からかパトカーの音が聞こえてきた。恐らく解放された人質が呼んだのだと推測される。
だんだんとパトカーの音が近づいてきた。
「バス、止めてください」
松井はバス運転手に頼んだ。淡路島に向かっていたバスはゆっくりと停車した。
すると、パトカーが追い付いてきてバスの周りを取り囲んだ。松井さんはバスから降りるため階段を降りる。
その時、ターンと乾いた音がした。そしてバスのフロントガラスがバリンと割れた。
警察が発砲してきたらしい。全く、気が短いもんだ。
俺、唯、愛美、啓大、匠の五人と松井は伏せた。しかし、バス運転手は伏せる事を忘れていて、左肩に銃弾が貫通してしまった。
「痛っ」
バス運転手が堪らず声をあげた。
最初のコメントを投稿しよう!