PAST

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唯の隣を見ると色黒の堀が深い整った顔をした坊主頭のいかにも正義感が強そうな感じの奴が座っていた。 「えーと、俺は桜井啓大(サクライケイタ)です。俺も受験生です。野球部に所属してました。宜しくお願いします」 啓大は熱血教師を連想させるようなはっきりとした口調で言った。 次に自己紹介するのはボブショートで色白の少しふっくらしたか弱そうな彼女。 「あ、あのっ、藤井愛美(フジイマナミ)です。じゅ、受験生です。バイオリンが得意です。お願いします」 愛美は頬を少し赤らめながら言った。彼女の隣は何処にでもいそうな黒ぶちの眼鏡をかけた彼。 「西原匠(ニシハラショウ)です。受験生です。バスケ部に所属してました。宜しくお願いします」 緊張しているのか、何も思っていないのか、真顔ともとれる顔で自己紹介した。  
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