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ガラガラガラガラ
ガッツーン
その時、巨木の上に今まで以上に強い雷が落ちたのだった
僕は限界に達していた恐怖を感じつつも今までとはまた違った感覚に陥ったのだ。
折れた巨木のそばには一人の少女が立っていた。
少女の歳は16 7か
とても美しい人なのだ
「…怖がらなくても大丈夫」
近づいきたその少女に一瞬は怯えたもののその抱きしめられた時、今ままで感じていた不安とそういうものが浄化されていく感覚が全身を駆け巡ったのだった
「…お姉ちゃんは何者なの?」
「…私はこのこの森に住む神。ズーと遠い昔に天界から来たの。いつもあなたがここで遊んでいるのは知っていたわ」
美少女は笑いかけると
「そして…あなたはしらないかもしれないけど大昔、あなたは私にとって特別な存在だったの。いや今もあなたは私の大切な人。お話出来てとても嬉しい」
「…あっそろそろいかなくちゃ」
そういうと
大丈夫だからという言葉を残し消えていった
その後また次第に雨の強さはましピークに達したが
やがて雨などなかったかの如く澄みきった空があたり一面に拡がり星たちが僕にニッコリは笑みを浮かべてくれるのであった
気づいたらすでに雑木林からの出口に差し掛かっていた。
雑木林をぬけると家に向かうべく道路沿いを歩いていくのであった
その後お母さんに怒られたのはいうまでもない。でもそれ以上に泣きながら僕を抱きしめた印象のほうが深く残っている。
そしてなぜか恐いはずのお母さんがいつもより暖かく感じたのだった
お母さんは僕のことが大事だから泣いてくれたの?
そう感じながらその不思議な1日は幕を閉じることになった。
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