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『いきなりごめんなさい。
私は理恵さんの隣の席に座っている者です。
今日は理恵さんに自分の気持ちを伝えたくてこの手紙を書きました。
まずお礼を言わしてください。ありがとう。
1ヶ月前の話、覚えていますか?
私の誕生日だったその日。
私に「ありがとう」と言ってくれた人は誰もいませんでした。
理恵さんをのぞいては。
いつあなたに教えたのか自分でもわからないのに理恵さんは覚えてくれました。
本当に、本当にうれしかった。
あなたの優しさがとても温かった。
あの日から隣に座るあなたがまぶしくて、あなたと話せるだけで嬉しくてとても幸せな気持ちになるんです。
この気持ちを[好き]って言うのでしょう。
理恵さん、私はあなたの事が大好きです。
私は理恵さんの事をもっともっと知りたいです。
もし良かったら、今度の日曜日に映画を見に行きませんか?
唐突にごめんなさい、返事待っています』
この手紙は、ある高校生が学級委員長の理恵さんにあてて書いたものです。
これを所顧問やベンブのメンバー達に改良する点はどこかな?と聞きました。
すると「表現が重すぎる」「謝りすぎ」「名前を名乗れ」「文章が気持ち悪い」などと悪い点ばかりを挙げていました。
これでは、いけません。
なぜなら、悪い点ばかりでは分析にならないからです。それは勉強にも言えること。
例えば、学生が自分のテスト結果をもとに勉強方法の見直しや改善方法を考えようとすると、成績の悪かった点ばかりに目が付いてしまうもの。自分の事を正確に把握するには、悪い点ばかりに気をとられてはダメなのです。
そこで、最初の種です。
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