37人が本棚に入れています
本棚に追加
/160ページ
それから授業が始まった。
ウチの高校は割と進学校と言われている為だけあって、皆頭が良い。
授業にも集中していた。
俺のことなんか忘れて。
誰も座っていない俺の席がさも当然であるかのように。
カリカリカリカリ…
暇だ。
皆、真面目だから。
とりあえずちょっかいをかけてみることにした。
まずは手近に柳沢だ。
脇に置いている消しゴムを床に落とす。
「…?」
驚く柳沢。
しめしめ。
しかし柳沢は筆箱からさっき俺が落とした消しゴムと同じものを出す。
…受験生かよ!
最初のコメントを投稿しよう!