1日目・浮遊

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井本は割と熱い奴だ。 「細かいことはわからないけど…本当みたい。」 柳沢が言う。 「…昼休み。部室集合。」 それだけ言って、井本は教室を出ていった。 良かった。 俺、心配されてる。 こうなると昼休みまで俺は暇だ。 なので学校を彷徨き、色々な場所に行った。 女子の体育見に行ったりとか。 だ、断じてやましい目的じゃないぞ! 普段見れないモノを見てるだけだ! 「雫!パス!」 その女子の声に俺は思わず反応した。 掛川雫 それは俺の好きな人の名前だから。 掛川雫は隣のクラスの女子で、ダントツに可愛い。 入学式で一目惚れしてしまった。
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