1日目・浮遊

12/19
前へ
/160ページ
次へ
しかもそれから… 掛川雫は男子バスケ部のマネージャーになったのだ。 これは運命としか思えない。 それ以来、俺は部活にめちゃめちゃ励んだ。 朝練は誰よりも早く来たし 帰りも一番遅くまで練習した。 早くレギュラーになって大会で優勝して、掛川雫に告白する為に。 その甲斐あって先週… 「次の新人戦のレギュラーだが…柳沢、岡崎、藤原、井本…と平山。」 新人戦なんて県大会と比べてスケールが低いけど、最高に嬉しかった。 そして大会が終わったら、掛川雫に告白しようと決意した。 だけど… 手を見ると下の床が透けて見える。 もう、出来ないんだ。 シュートもドリブルも 告白も。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加