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茨城県の南西にある霊斗市。ここにはTVでも紹介されるほど有名な心霊スポットが多々存在する。多くの研究者がその原因歴史的観点から調べてきたが、原因は不明である。
これは、そんな不可思議な心霊タウンで発足した、あるオカルト部の活動記録である。
2020年、4月12日。
その霊斗市内の2階建ての一軒家から1人の少年が出てきた。
ワックスなどで整えていな短髪で、銀のフレームの四角い眼鏡をかけている。
そして紺色のブレザーに延珠色のネクタイ。ズボンは灰色をしている。
ブレザーについているエンブレムには、「RⅥ」と筆記体で刺繍されている。
「おはよーシン」
玄関横の犬小屋の柴犬に声をかけ、少年は自転車にまたがってペダルを踏んだ。
住宅街を500m直進し、ある家の前でブレーキをかけた。
2階建てで、「落合」と表札がかかっているその家からは、何人もの声が聞こえてきた。
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