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―――ピピピｯ
朝の起床時間を毎日正確に告げる忌々しき物体がいる。
その名も目覚まし時計。
これの恐ろしさはみなさんもご存知の通りである。
僕の宿敵は毎朝６時３０分に開戦の狼煙をあげる。実際は煙じゃなくて音だけど細かいことは気にしないでください。
今日も律儀にその戦いを受けてやるために目を開ける。
全面無機質な灰色に囲まれたこの寂しい部屋にも慣れてしまった。むしろ今では世界で一番落ち着ける場所だ。
寝ぼけ眼のまま上半身を起こし、機械音がする方向に目を向けるとゴム鉄砲がこっちに向けられていた。
「今日はゴム鉄砲かぁ…」
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