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シギ「話を戻しますが、恵助さんは運が良かっただけです。偶然でした」
恵助「へぇ、偶然……本当に？」
シギ「と、言いますと？」
恵助「前に携帯小説を読んでたけど、どうもその展開とそっくりなんだよね。異世界転生系の話と、さ」
シギ「……末恐ろしい人間もいたものですね」
恵助「否定しないのか？」
シギ「否定も何も、その通りなんですよ。一時的に転生をしていただこうと思ってました」
恵助「何で一時的？」
シギ「永久でもいいですが……まだやりたいことがあるでしょう？ そこで神様は恵助さんにチャンスを与えることにしたんです」
神様「ただの仕事の手伝いじゃがな。わしは世界に直接手を出せん。つまり――」
恵助「つまり？」
神様「ちょっと世界守って」
恵助「……え？」
シギ「さて、支度支度っと」
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