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これは軍隊が戦争準備をしている時の出来事………
「おーい、フリード。そこの一斗缶すべてトラックに運んでおけ。」
「はい。了解しました。」
フリードは指示された通り一斗缶をトラックに運んでいった。
最後の一斗缶を運ぼうとしたその時、
「ニャー………」
「!!」
まさかこんな場所にいるはずもない鳴き声。
もう一度耳を澄ます。
「ニャー……。」
やはり聞こえた鳴き声は子猫のようだ。
その鳴き声は残り一つの一斗缶からであった。
ゴクッ。
フリードはゆっくり一斗缶の蓋を開けた。
「ニャーーー。」
そこには丸まった黒ぶちの子猫がスヤスヤと眠っていた。
フリードは子猫が驚かないようにそっと抱き上げる。
「………………。」
キョロキョロ
近くに誰もいないのを確認して、
ギューーーー
フリードは頬を赤面しながら子猫に抱きついた。
肉球を触ったり、子猫とじゃれたり
いつものフリードの性格では考えられない光景であった。
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