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「おまえ、以外とかわいいな。俺が怖くねぇのか?あぁ??」
「ニャー」
フリードはすでに自分の世界に入り込んでいた。
その時、
「貴様。」
薫が何もためらいもなくフリードの前へと立ちはだかった。
「かっ…か…お…る…さ…ん」
フリードは手の力が抜け子猫が地面へ飛び降りる。
「いっ…いつから見てたんですか」
「ずっと見ていたぞ。」
今までの出来事を思い出し、フリードの顔は一瞬にして青ざめる。
「しかし、このような仕掛けをシャル殿はよく考えつくものだ。子猫の気持ちも考えてはどうなのだ」
薫は自分を見て震える子猫の頭をそっと撫でる。
「ニャ!!」
プルプル
子猫はフリードの元へと逃げてしまった。
しかしフリードを見上げさっきとは違う殺気を感じたのであろうか、子猫はフリードからも逃げ、どこか遠くへ行ってしまった。
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