第一章

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リーンゴーン・・・リーンゴーン・・・ 街中に響く、協会の鐘。 早朝06:00. 毎朝決まった時間に、決まった回数で鳴らされる。 「・・・うるさい。」 忌々し気に、街の中心に聳え立つ協会を見ながら、ベッドから起き上がる少女。 そこまで濃くない、ミルキーゴールドの髪は、腰の辺りまで伸ばされ、耳の辺りからはふんわりとウェーブがかかっている。 肌は透き通るように白く、猫目で丸みを帯びた瞳は、右がゴールド、左が藍色のオッドアイだ。 はっきり言おう。 童顔だ。 「ナレーターうるさいな。 消すよ? ・・・毎朝毎朝鬱陶しい鐘だ。 ・・・ん。」 悪態をつきながら、背伸びをして、首を回す。 すると、下の階から大きな声が・・・ 「カ~ノ~ン~!起~き~「うっさい!黙れ!」~て~!!!」 カノンと呼ばれた彼女は、ネグリジェのまま降りて行く。 外見と似合わない性格のよ・・・ 「だからナレーターは余計なこと言うな。」 ・・・ケホン・・・すいません。 カノンは朝が弱いのか、寝起きは低気圧の如く機嫌が悪い。 「カノンちゃんおっはよ~!!」 「・・・・・うるさい。」 朝からハイテンションの女性。 カノンに飛びつき、撫でる。 いつもの事なのか、カノンはされるがままだ。
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