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と、いうわけで。
明日のサボりも決定した所で……いや、違うよ?
普段は真面目だからね?
先生方にも
「君は真面目なのに、なんでいつも赤点ギリギリなんだろうね?
先生の教え方が悪いのかな?ゴメンね」
と、何故か謝られたぐらいだ。
言ってて悲しくなってきた。
「ねぇ、ヨっちゃん聞いてる?」
「おお、聞いてる聞いてる」
いや、うん。嘘だけど。
全然違うこと考えてたけど。
「それで母さんが父さんに『いや、それアクリルガラスだから』って突っ込んでさ」
ゴメン。話の内容スゲー気になる。
ちょっと惜しいことした。
その時だ、正則の足元に黒い穴が開いた。
当然、正則は開いた穴に落ちていくがただでは落ちない。
咄嗟に近くにいた俺の足に掴まる。
そして、俺はいきなり斜め下に引っ張られたためバランスを崩し転倒。
ズルズルと穴に滑り落ちていく。
ギリギリの所で縁に手をつき持ちこたえる。
下を見ると既に正則の姿はない。
どうりで足に掴まれている感触がないと思った。
これでは理不尽なこの状況に対する捌け口がないではないか。
顔を下から上に戻すと、驚いた。
見える範囲全域が真っ白に染まっていたのだ。
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