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視界の奥から男が現れた。
ゆっくりと近づき穴の近く、しかし、俺の手がギリギリ届かない所で足を止めた。
男がニヤニヤとした顔で俺を見下ろす。
中々に尊大な態度だ腹が立つ。
『尊大さ。神なんだから』
声が聞こえる。
しかし、耳からではない。
頭から直接聞こえるみたいだ。
そう言う意味では、聞こえるより感じるの方が合ってる気がする。
『さて、話を続けよう。
今から話す事は事実で確定事項だ。
お前に話すという行為さえ形式的な事だ。
お前に賛同や、意見を求めているものではない。
理解したなら、黙って横槍を入れず聞いておけ』
神はそこまで言うと肩辺りまで手を上げ横に一振りする。
すると、大きな世界地図が出てきた。
しかし、見る限りこの世界のじゃない。
『感付いているようだが説明しよう。
この地図はその穴の先の世界の世界地図だ。
お前は此れから異世界に行く。選択肢はない』
神が歩み寄る。
但し、何故か足が黒く光始める。
周りが白いだけに黒がよく映える。
そして、近寄った神がそのまま俺の顔を黒く光る足で踏み抜く。
「ぎゃぶんっ!!」
『………しぶといな』
変な声でた!!
思わず変な声でた!!
ていうか、
「あんた鬼か!?」
『神だ』
いや、知ってる!!
知ってるけども!!
ってかさっきから顔グリグリすんな。
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