脇役君、巻き込まれる。

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「あんた目的はなんだよ」 『何をいう100%善意だ』 これ以上ない悪どい顔しながらいう言葉じゃない。 『強いて挙げるなら、面白そうだからだ』 コイツ最低だ!! 『何を言う?このまま消え行くのみだったお前の人生に逃げ道を用意したやったというに』 そ、そういう事なのか?これは。 『当たり前だ。 例え、お前という脇役にチート能力を持たせて異世界に送る事により一定の展開に収まり始めた異世界がどんな影響を受けるか楽しみで仕方なかろうとそれが動機であろうとだ』 最後の最後でぶっちゃけやがったコイツ!! 『いいから黙って落ちろ!』 「へぶんっ!!」 再度顔を踏まれた俺は今度こそ穴の底へと落ちていった。 『お前にやった能力は、想像した事象を創造する能力だ。 使いたければ、発動キーである“顕現”を頭に付けるのを忘れるなよ』 意識が途切れる瞬間、神の声が聞こえた。 もう少し、説明に余裕を持たせて欲しいものだ。
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