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「えっと?どうやら俺お世話になったみたいですけど……」
布団から起き上がり狼さんに向き合う。
「構わん。そよれり何ともないようで何よりだ」
「何ともない?」
「坊主がわが里付近の密林に倒れていた所を住民が発見してな。ただ事ではないと思い保護し、わが屋敷にて様子見となったのだ。
おかしな所でもあったか?」
「い、いえ全く。あの貴方は?」
「ふむ。自己紹介が遅れたな。
わが名はガウス・イアール。
この獣人族が里の長だ。坊主」
やっぱ横文字か。
服装や建築様式が和風ぽかったからって、やっぱ異世界って洋風イメージは拭えんよな。
「助かりました。
有り難うございますガウスさん。
俺の名前は脇屋義助。
姓、ファミリーネームが前です」
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