2人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
「なんであなたはこんな事もできないの？」
そんな言葉が後ろから聞こえてきた。
おそらく佐藤雛<ｻﾄｳﾋﾅ>だろう。
クラスの女王様的な存在だ。
まぁ私には興味ないが。
「なんであなたはこんな事もできないの？」と彼女は言ったが
「あなたは出来るのか？」私は思った。
まぁ大きい口をたたいているのだ。ちゃんと出来るのだろう。
「ごめんなさい」
そう言ったのは川口百華<ｶﾜｸﾞﾁﾓﾓｶ>だ。
彼女は口数少なくいつも本を読んでいる。
つまりはいじめられるタイプだ。
１時間目のチャイムが鳴った。
１時間目は国語だ。
今日も１日なんとなく過ごした。
そう思っていた。
━━家に向かって歩いていたら１人の女の子が道路の真ん中で泣いていた。
なんとなく話しかけてしまったのだ。
そう本当になんとなくだった。
━━それが間違いだった。
最初のコメントを投稿しよう！