2人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうしたの?そこにいたら危ないよ」
やはり泣き止まない。
次私があの一言を発したらきっと…。
「ねぇねぇ…名…。」
それでいいのか。
私は不意にその一言を言ってしまったらずっとこの繰り返しになるんじゃないか。そう思った。
「ねぇねぇ。そこで泣いていたら危ないよ?」
泣き止まない。
「お母さんは?」
やはり泣きやまない。
私はなんとなくこの子と話しちゃいけないという気がした。
「お姉ちゃん、行っちゃうよ?」
と言って、帰るフリをすると女の子が泣き止みこちらを向いた。
「お姉ちゃんは意地悪だ。
そんな人がなんで生きてるの?お姉ちゃんは何のために生きてるの?」
「…。」
私は何も返せなかった。
ビックリした。とゆうのもあるが
「何のために生きているのか」
私にはわからなかったからだ。
もちろん考えた事なんてなかった。
それにいつも"なんとなく"だったからだ。
「何のために生きてるのかもわかんないなら私と変わってよ。
ねっ?お姉ちゃん?」
最初のコメントを投稿しよう!